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2010 平成22年度 事業報告
1) 文化事業プロジェクト
   
4/23〜11/15 市営上高地アルペンホテル、上高地食堂、徳沢ロッヂにてネパール物産展示販売を開催
4/26〜11/15 市営上高地食堂2F会議室にて「上高地の美しい自然」「北アルプスの美しい自然」「厳冬の上高地」写真展を開催。市営上高地アルペンホテル内で常設山岳写真展を展示。
4/28〜11/5 乗鞍観光センター物産展示販売とパネル写真展開催
5/22 「登山講習説明会」を安曇支所2Fで開催。登山の注意と心得
2010MHC登山講習日程説明を行う 30名参加、NHKテレビニュース報道される。
6/5〜6/6 「内田良平山岳写真教室」を上高地、乗鞍高原にて開催。
講評会を乗鞍高原ロッヂ「ほうきぼし」にて開催。
6/25〜11/5 大町山岳博物館喫茶内でネパール物産展示販売を開催。
9/30〜10/4 井上デパート本店7階大ホールにて「内田良平山岳写真教室作品発表会と春・夏・初秋MHC登山講習報告写真展」約150点及びネパール物産展示販売を開催。
11/16 松本東急インPM4:00より、松本市の4姉妹提携委員会主催で(社)日本ネパール協会の会長小嶋光昭氏の「国際交流における民間・地方自治体の役割」と題した講演会開催に協力。
11/17 翁堂茶房店でAM11:30〜Pm2:00小嶋光昭氏を囲み、(社)日本ネ
パール協会長野支部と共同で交流会を開催。
1/27〜2/1 井上デパート本店7階大ホールにて「岳都カトマンズ訪問とアンナ
プルナ撮影紀行&MHC秋山登山講習・報告写真展」195点を開催。
出品者には、内田良平氏が審査し、カトマンズ市長賞・松本市長
賞他で表彰。またネパール物産展示販売、写真パネルのチャリティ
ー販売も開催。期間中、MHKニュース報道、新聞各社で紹介され
る。大勢の来場者を迎え盛況の内に終了。
4/1〜21.3/31 MHC松本本部事務所にて≪小さなお買い物で大きな国際協力≫を
テーマにネパール物産品を展示紹介し、希望者に販売する。
   
2) 山岳スポーツ振興事業プロジェクト
   
@ 「2010MHC登山講習」と報告写真展 2010年5月〜2011年3月
  共催 松本市、後援 長野県教育委員会 他
   
  目的
  現在、北アルプス等を初めとする日本の山々では、市民登山の時代が到来しています。
山岳遭難を未然に防ぐことも願い、「安全でより楽しい市民登山」とするために、ヒマラヤ等高所登山経験豊富な講師の指導により系統的に登山技術を習得し、山岳の知識と登山の楽しさを学べる市民参加による「2010MHC登山講習」を開講。
   
  事業内容
  市民参加を募り、北アルプス等で年間を通じ、月1〜3回程度の割で実施し、ヒマラヤ高所登山経験豊かなインストラクターを招き、春夏秋冬の登山での登り方と用具の使い方そして登山の準備と心得、また酸素希薄な高所での初歩的な医学や栄養学の知識も学ぶ。
これらの事業は、松本駅前井上デパート本店7階大ホールにて、「2010MHC登山講習報告写真展」を開催。2010年度に実施した登山講習の山々と参加者の登山を楽しむ様子等のパネル写真を展示報告した。
   
  講習場所、期間
 
I. 登山説明会 2010.5/15開講式 5/22春・夏・秋山登山説明会
 
II. 2010 MHC登山講習報告
  1. 5/1(土)〜2(日)「残雪の常念岳登山」17名参加
  2. 5/29(土)〜30(日)「花の奥上高地」10名参加
  3.

6/5土)〜7(日)「内田良平山岳写真教室」4名参加

  4. 6/12(土)〜13(日) 初心者雪山「残雪の槍ヶ岳登山」15名参加
  5. 6/26(土)〜27(日)「花の八ヶ岳登山」16名参加
  6. 7/3(土)〜4(日)「大雪渓を登る針ノ木岳登山」13名参加
  7. 7/17(土)〜19(月)「奥穂高岳登山とジャンダルム登頂」35名参加 
  8. 7/24(土)〜25(日)「夏の常念岳登山」11名参加
  9. 8/7(土)〜8(日)「夏の霞沢岳登山」17名参加
  10. 8/13(金)〜16(月)「夏の後立山縦走登山」7名参加
  11. 8/21(土)〜22(日)「日本最高峰富士山登山」9名参加
  12. 9/4 (土)〜5(日)「甲斐駒ケ岳登山」20名参加
  13. 9/11(土)〜12(日) 「空木岳登山」10名参加
  14. 9/18(土)〜20(月)「燕・槍ヶ岳縦走登山」24名参加
  15. 10/9(土)〜11(月)「秋の北穂高岳登山」17名参加 
  16. 10/23(土)〜24(日)「紅葉の上高地散策」10名参加
  17. 10/30(土)〜10/31(日)「新雪の常念岳を登る」8名参加
  18. 11/20(土)〜11/21(日)「新雪の燕岳と温泉」9名参加
  19. 2/12(土)〜13(日)「スノーシューで行く上高地」8名参加
  20. 3/12(土)〜13(日)「白銀の硫黄岳」15名参加だったが、震災のため中止。
     
 

春から初夏...山麓に花は咲くが、上空に冷風が吹き、残雪深く、雪上歩行に注意が必要だった。
夏...日差し暑く、天候やや不良、湧く雲多い。

秋...季節外れの台風や冷雨情報でキャンセルが続いた。

     
V.「2010 MHC登山講習」報告写真展 入場無料 来場総数 約1600名以上
  第1回目(5月〜9月まで 参加者延べ208名参加) 来場600名
   

内田良平写真教室「作品発表会」と春夏初秋MHC登山講習報告
写真展と題して開催。
日時:9月30日(木)〜10月4日(月)

会場:井上デパート本店7F・大ホール パネル写真版100点以上展示

  第2回目(10月〜11月まで 参加者延べ52名参加) 来場1000名
   

秋初冬のMHC登山講習報告写真展を、「岳都カトマンズ&アンナプ
ルナ撮影紀行」写真展100点と同時開催

日時:2011年1月27日(木)〜2月1日(火)
会場:井上デパート本店7F・大ホール パネル写真版など35点展示

     
A 松本カトマンズ姉妹都市交流事業「岳都カトマンズ訪問&アンナプルナ撮影紀行」と報告写真展
  2010年12月26日〜2011年1月4日までの日程で松本市民を始めとする参加者13名とカトマンズ参加者2名の総勢15名により実施致しました。参加者一行は、カトマンズ市を表敬訪問して古都カトマンズを探訪し、アンナプルナ山群の山麓を奥深く巡り、プーン・ヒル3194mの登頂を見事果たして、MHC松本カトマンズ姉妹都市交流事業としての「山と美しい自然」を仲立ちとした岳都交流と、松カ姉妹都市交流の責任も果して参りました
   
 
I. 説明会
 

2010.10/20、11/1、11/27(MHC本部)

ヒマラヤトレッキングの注意と心得を学ぶ

   
II. 壮行会
  12/4(第一会館)、日程の再確認と激励、参加者親睦を図る
     
V. 日程 / 内容
  12/26 早朝松本を貸切バス発、成田CX−香港KA―カトマンズ
  12/27

AM11:00アーナンダ市長代理を表敬訪問、市内観光、

夜、カトマンズ市役所の激励交流会に招かれる。

  12/28 飛行定期便―ポカラ、シェルパ等23名と合流。トレッキン
グ開始、マチャプチャレ6993mを望む。ビレタンティ泊。
  12/29 ガンドルンに向う。荘厳なアンナプルナサウスを望む。泊
  12/30 マチャプチャレ後方にアンナプルナU、Vを望み、ラリーグラスの林を抜け、タダパニ到着、泊す。
  12/31 降雪の中、雪のゴラパニに、午後3時に到着、泊す。
  1/1 AM5:15雪のゴラパニを出発。AM6:30プーンヒル3194mに
14名が見事登頂。朝陽に輝くヒマラヤの全貌を望む。ゴラパニで朝食後下山開始。長い石段を下りティルケドンガに泊す。
  1/2 ナヤブルからバスに乗り、ポカラから定期便でカトマンズへ。
夕食にカトマンズ市役所、代議士らを招き、報告会を開催。
  1/3 MHC奨学生7名ら、大河原支部長、パサンダワ事務局長ら
と昼食会を開催、懇談をする。夜カトマンズを発つ。
  1/4 午後2:00成田着、貸切バスで夜PM6:45松本着、解散。
     
W.「岳都カトマンズ&アンナプルナ撮影紀行」写真展 入場無料 来場数 約1000名以上
  撮影紀行報告写真展を開催するとともに、参加者の作品意外にも、広く一般公募して、松本市長賞、カトマンズ市長賞、他後援者のマスコミ各賞を設け、優秀作品を表彰。「秋初冬のMHC登山講習報告写真展」も同時開催した。
  日時:2011年1月27日(木)〜2月1日(火)
会場:井上デパート本店7F・大ホール パネル写真版など140点展示 
     
講師、スタッフ(敬称略)

鈴木雅則 (MHC理事長) 

  ヒマラヤ高峰5400m〜6500mに登攀隊長として、延べ116名を登頂指導等、安全登山には多くの実績を示す。
内田良平
  1973年神奈川県山岳連盟、ローツェ8516m南壁登山隊長を務める。また、日本を代表する山岳写真家、アルプス・ヒマラヤの写真集が多数ある、
MHC山岳委員及びサポート
  MHCヒマラヤ高所4000m〜6500m登頂経験者や北ア等熟達経験者。 河西幸男、古幡敬子、古幡健夫、上條賢介、松岡いつ子、渡辺直嗣、林 秋好、住岡 徹、関口喜人、
甕 俊昭、高橋美雄、他
   
事業の効果
  登山講習参加者は登山技術、初歩的な医学、栄養学の知識も得て、安全登山についての認識を深めたことでしょう。また 井上デパートで、延べ260名が参加した北アルプス等での「2010MHC登山講習報告写真展」、国際的山岳交流として15名が参加した「岳都カトマンズ訪問&アンナプルナ撮影紀行」報告写真展を開催。これらの展示会はマスコミから広く報道され、多くの人に関心をもたれるようになり、北アルプス等の美しい山岳や、ヒマラヤの神々しさが、あらためて認識されたと思われる。
   
3) 国際協力推進プロジェクト
   
@ 国際協力事業基金の積立
寄付金、講演料、文化事業、物産展示販売の収益そしてMHC登山講習の参加費の一部が国際協力事業基金に積立てられました。私達の小さな活動がネパールの青少年の教育の為に役立っています。 
   
A

カトマンズのカレッジへ通学するクムジュン校を卒業した勤勉学生への奨学金

及び奨学金事務局運営費支給 

MHC奨学生基金 12名×(Rs2,000/月×12ヶ月)= Rs288,000
カトマンズ盆地に在る短期大学へ進学する勤勉学生へパサンダワ事務局長が1人づつ、そして1ヶ月毎に、学校生活の様子を確認し、2009年度は1人Rs 2,000/月支給。奨学金事務局運営費 Rs30,000/年
*1996年設立以来MHC奨学生は、医学奨学生含め、延べ60名を数えます。
 
☆ scholarship students 2010/2011.....15期生
1. チェティン・ダルジ(Mr Cheeten Dorjee Sherpa)
v.s.Niketan 大学
専攻 :経営学
2 ニグマ・ヌル(Mr Ngima Nuru Sherpa)
学校名:ユニバーサル大学
専攻 :自然科学
3 ペンバ・ジャム(Ms Pemba Jangmu Sherpa)
(KEBS) Kumari Boarding Higher Secondary School
専攻 :教育学
4

ペマ・チェミジ(Ms Pema Chhamjee Sherpa)

Pasang Lhamu Memorial 大学
専攻 :教育学

5 タシ・フティ(Ms Tashi Futi  Sherpa)
TU Nursing Campus
専攻 :看護学
6 ツェリン・ドマ(Ms Tshering Dolma Sherpa)  
Little Angels College 
専攻 :自然科学
7 ツェリン・カンチ (Ms Tshering Kanchi Sherpa)
Rilience International College
専攻 :ホテル経営学
8 ラクパ・テンヅ (Mr. Lhakpa Thendu Sherpa)
Little Angels College
専攻 :自然科学 
9 ナワン・ヒンジョ (Mr. Ngawang Finjo Sherpa)
Little Angels College
専攻 :自然科学
10 ツエリン・タシ (Mr. Tshering Tashi Sherpa)
Little Angels College
専攻 :自然科学 
11

フーバ・テンジン (Mr. Furba Tenzing Sherpa)

V. S Niketan 大学
専攻 :自然科学

12

ソナム・ドカ (Ms. Sonam Doka Sherpa )

Madan Bandary Memorial college
専攻 :ホテル経営学

※ 全員、カトマンズの短期大学で経営学、教育学コースなどを専攻し苦学しています。若い彼らが、ネパールの将来を背負って立つ事でしょう。私達の小さな活動がネパールの青少年の教育の為に役立つ事を願っています。
   
B 2002年3月15日よりクムジュン校の学生寮、食堂、台所、シャワー室、水道引き込み工事(600m)等の工事を展開。建設の主な資金が、外務省本省から33,998ドル(約440万円、)が支給され、2002年7月4日建物引渡しを行いました。総工費約510万円。現在、運営費の一部負担をしています。
・電気代50% Rs5,000/月×12ヶ月=Rs60,000 約96,000 円・・MHC学生寮、食堂、台所の電気代です。
・学生寮教師2名の宿舎舎監費用 Rs12,000/年 約19,200 円・・学生寮に同居します。
   
C MHC医学生奨学基金
★M・K基金 医学生ポナム・キャンデールさん
(1985.6.24生、6期生)を応援。医学校:Kathmandu Medical College
Rs6,250/月×12ヶ月=Rs75,000 約120,000 円⇒松本の医療法人が支援。2008年12月に医学コースを終了、2009年2月に医学学校の全授業を終え、2010年卒業。医師となる。   
★S・K基金 看護学生 クリパ・スベディさんを応援。(1986生)
看護学校:National Academy of Medical Science Baneshowar, Kathmandu
12ヶ月分=Rs93,750 約150,000 円⇒松本の“あしながおじさん”が支援。
   
D 安曇野市穂高北小学校とクムジュン校との交流支援
  アンナプルナ撮影紀行の参加者が安曇野市穂高北小学校の文具と絵画約30kg
と校長先生や児童会長の手紙を持ちカトマンズに到着。今回はエベレスト方面
ではないので、滞在中のアンナプルナホテルにおいて、2010年12月27日AM
9:30、クムジュン校(ヒラリースクール)運営委員のパサンダワ氏に手渡す。
これらの文具等は、国内線でルクラへ運ばれ、ポーターに担われ、ナムチェバ
ザールを経て、クムジュン校へ運ばれた。
   
E

2011年5/17夜放送予定、

abn長野朝日放送「おぉ信州人!ネパール編」取材協力

  MHCの国際協力事業がabn長野朝日放送からの放映にあたり取材協力。山口及び平野ディレクターらから事前に相談があり、2/24〜3/12までの日程で、ネパールを訪問。カトマンズでは大河原さん、奨学生らの取材。ポカラ、ルンビニ訪問の後、エベレスト街道に飛び、クムジュン校を取材しました。3/10夜、カトマンズ市役所のMHC会員キャンデール氏に頼み、取材陣をカ市歓迎夕食会に招き、慰労してもらいました。他に武道館の紹介や青木村出身の宮原さんも紹介されるようです。
   
F

MHCカトマンズ支部運営費 

Rs93,750/年 約150,000 円・・MHC本部一般会計より支給。

  ・MHC理事大河原由紀子カトマンズ支部長が運営責任に当たり、。大河原さん経営のカトマンズ市内にあるヒマラヤン・ジャーニー社の事務所並びに機器を借用しています。
  ・ また、物産の品物設定、発注、郵送、物産返品処理など行ってくれています。