2008MHC登山講習 紅葉の乗鞍岳(3026m)登山と温泉・滝巡り
10/4〜10/5 実施報告 |
10月4日AM7:15、参加者6名が車に同乗して松本を出発。国道158号線を走り、AM8:10乗鞍高原鈴蘭に到着。その上部三本滝からタクシーに乗り、紅葉する山道にエンジンを唸らせ、肩の小屋口へ向かう。快晴のもと、30分も登ると、白い岳樺の低木帯、そして濃緑ハイマツ帯が山腹を覆い、、眼下に輝く雲海と山並みが広がる。
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目指す乗鞍岳主峰剣が峰が聳える |
秋の陽に霞む南アルプスの峰々を 遠望する |
肩の小屋口から登山道を登る | |
AM9:00準備を整え、肩の小屋口から登山道を登る。正面に、目指す乗鞍岳主峰剣が峰が聳える。登山道脇には、真っ赤に紅葉したナナカマド、白ヒゲを伸ばしたチングルマや枯草が茂り、振り返れば、秋の陽に霞む八ヶ岳連峰、南アルプスの峰々を遠望する。30分程の登りで肩の小屋に到着する。最終バス停畳平からの合流場所でもあり、多くの登山者で賑わっていた。 |
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溶岩砂礫につけられた登山道を登る |
AM11:30剣が峰山頂3026mに辿り着く |
北方に槍穂高岳連峰を望む | |
小休止後、眼前に大きく聳える山頂を目指し、溶岩砂礫につけられた登山道を登る。高度を稼ぐと、北方に槍穂高岳連峰がその峰々を天空に突き刺し、北アルプスの重鎮のごとく、その姿を現した。稜線に出ると、冷たい西風が吹きぬけ、下方を覗くと噴火口跡に小さな池ができている。 尾根道を登り降りして、重石を屋根にのせた頂上小屋脇から積み重なった岩を登り詰めると、AM11:30剣が峰山頂3026mに辿り着く。「おめでとう!」笑顔で握手を交わす。頂上には、石積みで頑丈に守られた祠があり、その反対側の西に廻ると、雲の中に豪快な木曾御嶽山が望まれる。 |
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山頂を後に下山を開始する |
紅葉するナナカマドと乗鞍岳 |
雲上の景色を楽しみながら、ゆっくりと下る | |
山頂では、のどかな日差しを受けて、秋山の景色を楽しながら、のんびりと昼食を摂る。30分程憩い、下山を開始する。多くの登山者とすれ違い「こんにちは」と挨拶を交し合う。肩の小屋経由で往路と同じ登山道を下り、登山口からは、車道を歩く事とする。一般車通行止めの為、時折定期バスやタクシーに出会う。しかし危険な事は無く、雲上の景色を楽しみながら、ゆっくりと下る。陽がかげり始めたPM3:00、今日の宿、位ヶ原山荘に到着する。 |
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白ヒゲを伸ばした高山花チングルマ |
林の中の位ヶ原山荘 |
鹿肉鍋で、体を温め、腹を満たす | |
山荘内では、ストーブが炊かれ、暖かいコタツが用意されて、私たちを待っていた。夕食は、野菜たっぷりの鹿肉鍋で、体を温め、腹を満たし、この夜満足して就寝する。 |
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朝陽を浴びる位ヶ原山荘と乗鞍岳 |
太陽が昇ると、乗鞍岳の紅葉する峰々が、一層鮮やかに照らし出される。 | |
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10月5日、早朝外に出てみると、東の空が薄紅色に染まっている。太陽が昇ると、乗鞍岳の紅葉する峰々が、一層鮮やかに照らし出される。AM8:00、お世話になった六辻支配人に別れを告げ、車道を歩いて下山する。蛇行する車道路脇の真っ赤な紅葉を楽しみ、3本の渓流に架かる橋を渡ると、スキー場のゲレンデが見えてきた。3本の渓流は、滝となって合流し流れていく。そこを三本滝と呼び県の名勝地となっている。
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三本滝駐車場に到着「ごくろうさんでした」牛留池の畔で昨日登った乗鞍岳を望む |
落差40mの番所大滝 | |
AM10:00、三本滝駐車場に到着する「ごくろうさんでした」。ここからは車に同乗し、車道を下り、休暇村近くの牛留池へ向かう。池の畔で、昨日登った秋の乗鞍岳をあらためて望む。鈴蘭の湯けむり館で、白濁の乗鞍温泉に浸かり、番所では評判の手打ちソバで、昼食を摂る。昼食後、近くにある松本の名勝地、落差40m、番所大滝を訪ねる。飛沫をあげて落下して流れる「心清められるような大滝」に感動して、帰路につく。PM2:40、松本に全員無事到着、解散とした。「柔和な姿をした乗鞍岳、素朴なふれあいに心残す登山だった。」 |