初心者雪山講習 白銀の硫黄岳(2765m)を登る 実施報告
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3月8日AM7:30松本を6名が車に乗り合わせ出発。天候は快晴。中央高速道路を走り、諏訪南インターから、八ヶ岳山麓を登り、別荘地を走り抜け美濃戸口へ向かう。AM9:00準備を整え、ピッケルを携行し登山開始。真白な雪道の林道を進み、AM10:20無人の美濃戸山荘到着。ここから北沢ルートを選び、林道終点の砂防ダム手前から沢を渡り、トレースを頼りに雪道を登る。ルートを外すと膝まで沈みそうだ。PM1:00赤岳鉱泉に到着する。 |
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雪道の林道を行く |
大迫力で迫る横岳、大同心の岩壁 | |
昼食後、遅れて2名が到着。総勢8名となり、アイゼンを装着して、大同心岩壁ルート脇にある雪斜面に向かう。その雪斜面で滑落停止練習を1時間程行い、明日の登攀に備える。PM4:20小屋へ引き返し、泊する。 |
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雪斜面での滑落停止練習 |
雪斜面で一休みする参加者 | |
9日AM5:30起床。朝食後AM7:20雪山装備を整え、小屋を出発。木々の枝が微かに揺れる風がそよぎ、上空は巻雲がたなびいて、天候が変わる兆候を現している。アイゼンを効かし森林帯の雪斜面を登る。高度を稼ぐと、八ヶ岳主峰赤岳が豪快に迫り、南西に白銀の中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳が望まれる。 |
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森林帯の雪斜面を登る |
南に、阿弥陀岳2805mの威容が迫る |
アイゼンを効かせて高度を稼ぐ | |
森林限界から30度を越す真白な雪斜面を、ジグザグに登り続け、雪庇を乗り越えると、冷風が吹く赤岩の頭に、AM8:50登り出る。急に展望が開け、北西方向に真白な北アルプス連峰が聳え連なり、北八ツの蓼科山、天狗岳の彼方に、妙高の峰々が望まれる。 |
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赤岩の頭に登り出る |
南西に、ひときわ大きな御嶽山を望む |
北西に、槍穂高連峰の峰々が連なる | |
西風が吹く稜線を、アイゼンを効かし登り続けると、AM9:40硫黄岳山頂に全員登頂する。頂上は強風で雪が吹き飛ばされ、所々岩が露出している。北方に外輪山を控えた浅間山が大きく望まれる。私達は、冷風が吹く頂上を10分程で下山。稜線上に風を避けた窪地を見つけ、喜びに浸る憩いの一時を持つ。 |
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白銀に輝く硫黄岳 |
山頂を目指して登る |
所々岩が露出した山頂 | |
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硫黄岳山頂2765mに全員見事登頂 |
山頂から望む、主峰赤岳2899m、横岳2829mの勇壮な姿 | |
稜線からの雪斜面の下降に注意し、森林帯の雪道を慎重に下山して、AM11:20赤岳鉱泉に無事帰還する。昼食後、PM12:30小屋を出発。昨日と同じ北沢ルートを引き返し、美濃戸山荘からは車の轍が雪道を汚した林道を歩き、PM3:00美濃戸口に到着する。2名とはここで別れ、松本からの6名は車に乗り合わせ、往路と同じ道を走り、PM4:00松本に無事到着、解散とする。 「青い空と限りなく純白な雪山。その荘厳な美しさに、厳しい大自然に心清められるような登山だった。」 |
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青空と白雪が眩しい北沢ルート |
眼下に諏訪湖、その彼方に白銀の乗鞍岳を望む | |
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阿弥陀岳とその右後方に南アルプスが連なる |
白銀の硫黄岳稜線を行く | |