日本最高峰富士山(3776m)登山報告
8月25日〜26日
実施報告
8月25日AM6:30参加者17名が、4台の車に乗り合わせ松本を出発。中央高速道を走り、途中みどり湖SAで2名を加え、総勢19名で富士山5合目に向かう。甲府南ICから国道を走り、精進湖の脇を抜け、山麓を登る富士スカイラインにエンジン音を唸らせ、AM10:30富士山五合目に到着。
6合目を越え、溶岩砂礫を登る  7合5勺からは、溶岩の岩道を登る  8合目の小屋が近づく
車と人で混雑する5合目に駐車スペースを確保して、全員準備を整え、AM11:30富士登山を開始する。まずまずの天気だが霧が流れ、展望が見え隠れする。6合目、7合目と赤茶けた溶岩砂礫を登り続ける。7合目を過ぎる頃、空気中の酸素希薄な為か、高度障害の軽い症状があらわれ始めた人もいる。登る歩調に合わせて深い呼吸をしてもらう。PM3:00、8合目小屋に到着。泊す。
 PM4:30早目の夕食を摂り屋外に出てみると、登山者の列が絶えることなく頂上を目指して登り、又は下って行く。夕方、太陽が西に沈み始め、上空を橙色に染めて静かに暮れていく。
8合目小屋外で、親睦の交流をする 夕方、上空を橙色に染め暮れていく 暗闇にヘッドランプを照らし登る
26日AM1:00小屋番の声で起こされる。早速に準備を整え、AM1:30暗闇の中、ヘッドランプを照らし登り始める。登山道には、絶え間無い登山者の列が続く。見上げれば、蛇行する光の列が空高く伸びている。南の夜空にオリオン座が輝き、登る上方にカシオペアそして北極星が瞬いている。
 暗い溶岩道を登り続けると、酸素が希薄な為か、睡魔が襲ってくる。登る足を一歩一歩前に進ませ、高度を上げる。ゴツゴツとした溶岩石の登山道をジグザグに登り、大きな鳥居を潜ると、山頂の稜線に登り出る。登山者が溢れる浅間神社の前を通り抜けて、剣が峰へ向かう。
鳥居を潜ると山頂の稜線に登り出る 東の空が白み始めてきた 大噴火口と山頂稜線
ようやく東の空が白み始めてきた。山頂の大噴火口を右眼下に見て、溶岩砂礫の急坂を、喘ぎ喘ぎ登る。徐々に富士山測候所に近づき、最後の石段を登り切ると、AM4:50二等三角点が設置されている日本最高点剣が峰山頂3776mに全員登頂する。「おめでとう、頑張ったね」皆笑顔で、握手を交わす。    
東の空を刻一刻と茜色に染めて、雲海の彼方から昇る太陽 日本最高点に差し込む太陽の光を受け記念撮影
AM5:00、私達は日本最高点に立ち、東の空を刻一刻と茜色に染めて、雲海の彼方から昇る太陽に合掌する。山頂を巡る稜線には、針の山のように大勢の人が並んで、日の出を拝している。「何を想い、祈っているのだろうか。」日本最高点に差し込む太陽の光を浴びながら全員で記念撮影をする。
混雑する山頂から降り、雲海を眼下に見渡せる場所を陣取り、朝食を摂る。この場所から北西方向の雲海上に、富士山の影が大きく映し出されている。北に南アルプスの峰々が下方に望まれ、富士山が日本一の山である事を実感する。
雲海を眼下に、混雑する山頂を下山 雲海上に富士山の影が映し出される 朝陽に輝く剣が峰3776m
AM6:30山頂稜線からの下山を開始。9合目で温かい飲み物で元気をつけ、眼下に広がる雲海に向かって下り続け、AM11:00、5合目駐車場に到着する。食堂のラーメンで腹ごしらえをして、PM12:00、全員乗ってきた同じ車で下山をする。
山頂稜線から下山を開始 溶岩道を下山する参加者
途中、上九一色の温泉で一汗流し、中央高速道を走り、PM4:15、松本へ到着。解散とした。
「天候にも恵まれた、一生の良い思い出として残る、日本一の富士登山だった。