花の槍ヶ岳登山
7月15日(土)〜7月17日(月)
実施報告
15日(土)AM7:00松本市安曇支所駐車場に、参加者23名全員が集合。安曇支所協力によるマイクロバスで新穂高に向かう。雨模様の中、AM8:30登山開始。林道を2時間歩き白出沢出合到着。ここから山道を登りAM12:00滝谷出合で昼食を摂る。山道脇には、エンレイソウ、サンカヨウ、キヌガサソウ、ゴゼンタチバナなど色とりどりの花々が咲く。PM2:00槍平小屋へ到着。泊す。
雨模様の中、雨具を着用、白出沢出合を横切る。 上方雨雲に霞む滝谷出合。ここで昼食を摂る。
ゴゼンタチバナ キヌガサソウ  恋の花クロユリ イワカガミ
夕方、次第に雨足が強まり、見上げる高度差1000mの南岳新道の登山路が、雨雲の中に霞んで消えていく。それでも参加者は、明日を信じて酒を酌み交わし、歌を合唱し、夢を語り合う。
森林帯の急坂を登る。  登り2時間余で森林限界に登り出る。
16日(日)夜通し激しい降雨が続き、屋根の雨樋から滝のように溢れ落ちる水音を聞きながら、夜明けを迎える。朝食後、天気回復が不可能と諦め、南岳新道の登りを断念。最終目標の槍ヶ岳登頂のみを目指して、AM7:00槍平小屋を出発する。森林帯の急坂を登り、2時間余で森林限界。展望が開け、時折、西鎌尾根の上方に岩の先峰群がそそり立っているのが望まれる。ハクサンイチゲ、シャクナゲ、シナノキンバイ咲く岩礫帯を登り詰め、暴風雨のような稜線を我慢して歩き続けて、AM11:15槍ヶ岳山荘に辿り着く。全員びしょ濡れ状態で、低温と3000mの高度の為、疲労している人もいるようだ。まずは山荘内で着替え等して体調を回復してもらう事とする。結局、風雨は治まらず、終日山荘内に沈殿、泊す。
風雨の山頂に21名が見事登頂。「バンザーイ!」  雨雲に霞む槍ヶ岳山頂から岩場を下降   
17日(月)AM4:00起床、相変わらずの風雨が続く。朝食後のAM6:00雨雲に霞む槍ヶ岳山頂を目指して、岩場の登攀を始める。AM6:30風雨の山頂に21名が見事登頂。「バンザーイ!」厳しい自然と闘い、自分自身の心の中の恐怖にも勝利した一瞬だ。
 山荘玄関で喜びの登頂記念撮影  グリーンバンド下部の雪渓を横切る参加者
AM7:15山荘に帰還。山荘の穂刈社長に、お礼の挨拶をすると、全員の記念撮影をしてくれた。AM8:00止む事の無いシャワーのような雨の中、下山開始。槍沢の岩礫帯の急斜面を下り、グリーンバンド下部の雪渓を横切り、残雪に埋まる大曲りからは、雨水を集めて濁流と化した梓川本流を右に見て、そこに流れ込む支流を幾つも渡り、ババ平を経て、PM11:30槍沢ロッヂに到着。
さらに、横尾までの登山道の一部は川となって、これまでにない試練の下山となった。
 PM4:00上高地バスターミナルに到着。上高地公園内全面通行止めの中、釜トンネル出口へ向かい、釜トンネル出口で待つタクシー5台に乗込み、PM6:00全員無事安曇支所に到着する。
 何十年ぶりかの悪条件の中、誰一人怪我も無く、無事の帰還を成し遂げた事に、互いの苦労を労わりながら、ここで解散としました。
 ご苦労様でした。そして皆さまのご協力に感謝いたします。